身近に尊敬する人がいること
今日も真面目な話題です.
何をする上でも ”尊敬する人が身近にいること” はとても大切なことだと思う.
研究室を選ぶ際も,内容だけではなく,やはり自分が尊敬できる先生を選ぶし,部活やサークル活動でも,尊敬できるコーチや先輩がいることは,努力のモチベーションに非常に密接に繋がっていると思う.
幸い,私が選択してきた環境には,自分が尊敬している”こんな風になりたい”という人がおり,とても有り難いと思っている.
しかし,最近知人からとある話を聞いて,尊敬できる人の重要性を再認識したので,書いてみる.
その一つは,とある環境でその環境のトップがその環境のレベルはここまでだとあきらめている,という事実を知ったこと.
やはり環境におけるトップは,環境に所属するメンバを統括する役割であり,その環境を良くすることも悪くすることもできる重要な人物であると思う.
例えばトップのモチベーションが非常に高ければ,環境に所属するメンバも,多かれ少なかれ,その距離にも寄るかもしれないが影響を受け,モチベーションを持って,その環境への貢献が出来ると思う.
しかしながら,そうではない状況となると非常に良くない.
メンバのモチベーションは,個々人に依存する形となってしまうし,何より,上を見上げたときの空が曇っている状況になってしまう.
比喩にしすぎたので,簡単な例を言うと,
アップル社の元CEOスティーブジョブズは,たくさんの名言があるぐらい,また伝記がたくさんの人に読まれているぐらい,多くの人から尊敬されていたことは容易に想像できる.
彼がいるから,アップル社で働いているという社員もいただろう.
更には,彼の発言によって,元気づけられ,原動力としていた人も少なくないはずである.
これが,尊敬する人がいる環境において得られるモチベーションだと思う.
一方で,A社の社長は,”うちの会社は二流だから一流にはなれない”とか,レベルを最上位でないままあきらめてしまっていたら・・・
そこに所属する社員は,どう思うだろうか.
”俺がこの会社を一流にしてやる!”
と思う社員もいれば,
”そうか...上もあきらめているのか...”
と暗い気分になる社員もいるだろう.
どちらに転ぶかは人それぞれだが,私の場合は,A社の社員の立場になったら,その環境が相当好きでないかぎり,モチベーションが下がってしまうと思う.
特に研究の場合には,スピードもしくは,世界トップクラスを目指すのが,あるべき姿だと思うから.
もしかすると,とある事業仕分けのときにあった,”二番じゃ駄目なんですか?”という質問を聞いたときの感情に似ているかもしれない.
きっと,その発言を聞いた多くの研究者が,”一番じゃなきゃ駄目に決まってるじゃないですか”と思ったことと思う.
組織に所属する以上,自分だけが一番を目指すのではなく,組織として一番を目指すことが大切である,と改めて感じることができた.
世界一の技術もしくは,初めてできた技術,というものを目指す,尊敬できる人が周りにいることは,自身をそのような気持ちにさせることのモチベーションに大きく効いて来ると思う.
尊敬できる人を追いかけて.
自分もいつか人に尊敬してもらえる人間になれるよう頑張ろうと思う.